メタルフリー治療とお口の中の炎症改善により
皮膚疾患へアプローチ
しばた歯科では、難治性の皮膚疾患の一つである掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の治療について研究を行っています。 お一人おひとりの体質や症状に合わせたメタルフリー治療や、お口の中の慢性炎症の改善によりつらい症状の改善を目指しています。
掌蹠膿疱症の症状
掌蹠膿疱症は、てのひらや足の裏(足蹠)に水疱や膿疱が繰り返し発症する病気です。てのひらや足の裏以外の、手足の爪、すねや膝、肘、頭などに症状が現れることもあり、患者様によっては骨関節炎を合併し関節痛を引き起こすこともあります。膿疱の中には細菌やウイルスなどの病原体は存在しないため、直接触れても人に感染する恐れはありません。しかし、掌蹠膿疱症の症状は人に手を見られたくない、家事ができない、歩くことも困難になるなど、生活の質(QOL)を著しく低下させます。
▶参考リンク:公益社団法人 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 掌蹠膿疱症」掌蹠膿疱症の原因について
掌蹠膿疱症の原因については、解明されていないことも多くありますが、喫煙・病巣感染・金属アレルギー・ストレスなどが要因となるケースが多いことが分かっています。また近年では、虫歯治療で使用された歯科金属による金属アレルギーや根尖病巣(歯根の先の炎症)などのお口の中の病巣感染が、掌蹠膿疱症の一因になる恐れがあることが広く認識されてきました。
歯科金属によるアレルギー
また、根尖性歯周炎や歯周病などの慢性炎症で産生される炎症を誘発する物質(炎症性サイトカイン)が、歯ぐきの血管から直接取り込まれることで全身に行きわたり、掌蹠膿疱症の原因や誘因になっていると考えられるケースがあります。
病巣感染
また、根尖性歯周炎や歯周病などの慢性炎症で産生される炎症を誘発する物質(炎症性サイトカイン)が、歯ぐきの血管から直接取り込まれることで全身に行きわたり、掌蹠膿疱症の原因や誘因になっていると考えられるケースがあります。
口腔内に原因がある場合の掌蹠膿疱症の治療法
当院では、掌蹠膿疱症の原因と考えられる歯科金属や口腔内の慢性炎症に対する治療において、歯科医院ならではの診療で掌蹠膿疱症改善のアプローチをします。丁寧なカウンセリングを行った後皮膚科と連携しながら治療をすすめて行きますので、安心してご相談ください。
掌蹠膿疱症の原因と考えられるものが分かれば、その原因を取り除く治療を行います。口腔内にある歯科金属が原因で掌蹠膿疱症を発症している場合は、安全に歯科金属を除去し、メタルフリーなセラミックなどの素材に入れ替えることで症状の改善が見られることがあります。また、口腔内の炎症がある場合は、その治療を行うことが重要です。
メタルフリー治療
治療に使う素材の取り扱いや選定
メタルフリー治療は、単に歯科金属を取り除くだけではありません。当院では素材の取り扱いや選定にも十分に注意したうえで治療に臨んでいます。例えば、噛み合わせの強さに合わせたセラミックの材質の選択や、用途による接着剤の使い分けを行っています。
金属が体内に入らないようにする
処置
口腔内の歯科金属を取り除く際に、削りカスなどが体内に入ってしまうと金属アレルギーの方は、治療が原因で症状が悪化する恐れがあります。そのため、金属を取り除く処置の際には、体内に金属が入らないようにする配慮が必要になります。
慢性炎症の改善
歯肉の炎症や感染根管は併せて
対応が必要
お口の中の病巣(慢性炎症)が原因となり、掌蹠膿疱症を起こしていたり、悪化させていると考えられる場合、口腔内の病巣を取り除く治療が必要です。
根尖性歯周炎がある場合には、優先して根管の感染除去を行います。
その他、歯周病などの慢性炎症がある場合にも治療が必要です。歯周病については、炎症のコントロールが必須で、原因である歯垢の除去や歯石の除去を行います。
所在地/愛媛県松山市北斎院町784-8
伊予鉄バス10番「津田団地前」下車徒歩1分
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | 休 |
14:00~17:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休 |
○…月・火・木・金曜日の午前中、託児ルームがご利用できます。
※託児のご利用は必ず事前予約が必要です。
休…日曜・祝日は休診です。